いつ売れるんだ?と思われつつ活動(ライブ)を続けたKIXはえらい!と思うあなたはある程度オッサンでしょうね。そのオッサンの一人が私です。出てくる時期が少しズレた(早かった?)せいでライブばかりの人生となってしまったこのバンド。KIXはストレートなロックンロールを売りに81年にアルバム「KIX」でデビュー。プロデュースは何とトム・アロムです。デビュー当時はサウンド面からAC/DCを想起させると思ったリスナーが多かったと思います。そのAC/DCは「BACK IN BLACK」発売後の絶頂期、アメリカ国内はL.A.メタルムーブメントの入り口でさぞかしKIXは地味だったのではないかと思います。続く2NDアルバムもセールスが不完全燃焼だったことでアトランティックからも思う様な支援もなくただただライブでの活動が続きます。続く3rdアルバムはRATTのプロデュースで有名なボー・ヒルが担当、1曲だけキップ・ウィンガーの名前もクレジットされています。迷走気味の1st,2ndに比べればKIXの実力を十分に感じられますがボー・ヒル色が濃くてあと1歩といった感じ。それでもライブ活動が続き待ちに待った88年、4thアルバム「BLOW MY FUSE」炸裂!です。プロデュースはトム・ワーマンでトムの方からプロデュースしたいと名乗り出たそうです。数々のライブで鍛え上げられたKIXを見せられたらそんな気になったのかどうかは分かりませんがKIXのいいところがすべて出た内容となっています。当然PVも作ってもらって露出が増え89年の初来日へと繋がります。80年代後半というとFASTER PUSSYCATやらグラム系の勢いが出てきた時期でこの時期にKIXが出てきてたらこんなに苦労せず売れたのではないかとも考えてしまいます。
BURRN!の表紙と各メンバーのインタビュー。1989年の8月号です。活動は続いていて93年のアルバム「LIVE」もなかなかイカします。ここまでくるとAC/DCではなく立派なKIXなんです。何かいつまでも田舎臭さが抜けないそんなKIXが好きなんですよね。ほぼライブを撮影したようなPVはまだ80年代を味わえます。一度聴いてみては?
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