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フレットすり合わせ

アコースティックのローフレットの減りが気になりだしたのですり合わせか交換かのご相談。確かに減っていて弦を通じてくぼみが感じられる程度でした。交換には少し早いなと思いましたのですり合わせで気になるくぼみをなくす事にしました。

まずはネックをまっすぐに調整してから指板、ボディトップにマスキングをしてすり合わせの準備。2~5フレット、1~3弦の減りが激しいですね。一番凹みの深いところをフレットのてっぺんにする様に他のフレットもすり合わせます。

作業を開始するとフレットのてっぺんが平らになってきます。弦の溝が深い場合はかなり削る事もあります。このあと平らになったフレットの角を削って丸みを付けます。そしてペーパーの番手を上げてゆき磨き上げますがその間にも少しずつフレットが削れますので溝の底まですり合わせるとフレット自体の高さが低くなります。極力フレットを残したいので気持ちくぼみを残した状態で進めます。すると作業の後半で溝の底がてっぺんになる丁度いい感じに仕上がってくれます。

フレットを磨き上げてマスキングを剥がすと指板が汚れてましたのでしっかり掃除してオイルで保湿。綺麗に仕上がりましたね。フレットの調整他、ネック回りのメンテナンスを行えば弾き心地が良くなりますので是非、お持ち寄りください。